今日の原稿

書いた仕事などについて

自分は良くても他人には良くないこと

撮影スタッフを引き連れてお祭りの取材。

普段はインドアで原稿を書いているか、取材といっても屋内でじっくりインタビューするかしかなく、屋外イベントで見聞きしたことを書くような仕事は珍しい。
自分からそういう仕事を取りに行くことはなく、カメラマンから「お祭りの仕事があるんだけど、一緒にやらない?」と言われて面白そうだから引き受けたのだった。

しかし。
つくづく、自分はテレビ局やイベント屋で働くことはできないと思い知った。

今回の祭りでは、現地到着初日の午後から3日めの夜までいろんな行事があった。
そこで関係者インタビューをその合間にこなしていく。
ぶらりと行ってテキトーに関係者がつかまるわけはないので、まずは各所のスケジュールを押さえておかないといけない。
全員が一同に会しているわけじゃないので、移動時間も考慮しなくてはならない。

また順番通りに追いかければ良いというわけではなく、たとえば西から東にA、B、Cと地点が並んでいて、9:00にA地点、10:00にB地点、10:30にC地点でイベントがあるとする。
この場合、もしB地点のイベントが10:00〜13:00といったことであれば、A→C→Bと回った方が良い。
開始時間に合わせて、そのままABCの順番通りに回ってしまうと、自分は手ぶらでいいかもしれないが、機材を担いでいるスタッフは体力を削られてやる気をなくしてしまう。
(特に大きなお祭りは交通規制が厳しく、自動車で現場近くまで入れない。少し離れたところから徒歩で行くしかない)。

また、さらにD地点で取材許可のパスを受け取って、E地点に取材に行くとする。
そこからさらに遠く離れたF、G地点を回ってしまうと、もうD地点に戻るタイミングがなくなってしまうかもしれない。
そうすると、F地点の手前でパスを返しておいた方が良い。

とか何とか、そういう段取りが自分は致命的に苦手だ。

目前のことに気を取られて、次、その次、さらに次と考えた組み立てができない。
そういうことを難なくできる人を「地頭が良い」というんだろうなと思う。
私は地頭が良くないのだろう。
場慣れというか、経験が物を言うのかもしれないが。